マルチビーム測深器(NORBIT)、AUV、超音波ドップラー式多層流向流速計(ADCP)等の海洋観測機器、測定機器及び部品の輸入販売、保守、サービス、ソフト開発、コンサルティング。

取扱製品一覧

USBL・USBL方式水中測位装置

USBL・USBL方式水中測位装置

Ultra Short Base Line

Link Quest社製USBL(Ultra Short Base Line)方式測位装置はブロードバンド・アコースティック・スプレッド・スペクトラム信号処理方式を用い小型、軽量、低誤認率(Low False Alarm Rate)を実現した水中方向/距離探知装置です。

USBL方式水中測位装置とは

船上にあるトランシーバーから応答信号を送り、海中にあるトランスポンダーからの返答を聞き取ります。 音波の往復時間と水中音速からトランスポンダーまでの距離を決定し、USBLの受波アレイでの位相差から角度を算出し、トランシーバー(送受波器)に対する三次元空間内でのトランスポンダーの相対位置を求める事ができます。

USBLを使用する事により、水中の据付け対象物、潜水士の位置を正確に把握する事ができます。

USBL方式水中測位装置についての図

LinkQuest社USBLの強み

LinkQuest社USBL(Ultra Short Base Line)は、ブロードバンド・アコースティック・スプレッド・スペクトラム信号処理方式の採用により、従来のものに比べて、到来信号時間決定精度が飛躍的に改善され、到来信号に対する信号対雑音比(SNR)を40dB改善する事ができました。
その結果方位/距離決定精度の改善が小型トランスデューサーアレイでも容易に達成でき、高い環境ノイズにおける位置の誤認(フライヤー)をなくすことに成功しました。
類似の水中測位システムに比べて低価格である点もユーザーに支持され続けている理由です。

使用例

潜水士の位置、ROVの位置、水中計測機の位置をリアルタイムで計測!

※アイコンをクリックするとさらに詳しく見る事ができます。

  • 潜水士の位置管理

    潜水士の位置管理

  • 漁礁設置時の位置管理

    漁礁設置時の位置管理

  • ROVの位置管理

    ROVの位置管理

  • サイドスキャンソナーの位置精度向上

    サイドスキャンソナーの位置精度向上

機器構成

USBL機器構成

1トランシーバー
(送受波器)
船上から音波を発信し、海中のトランスポンダーからの応答信号を聞きます。

TC1500xxシリーズ、TC5000xxシリーズ、TC10000xxシリーズ

2トランスポンダー 水中の据付け対象物、潜水士、ROV等に取付けます。

TN1505xxシリーズ、TN1510xxシリーズ

3船上局 USBLデータ、方位データ、位置データ、動揺データを取り込み、LANケーブルにて制御PCにデータを送ります。
4制御用PC 船上局からくるデータを専用ソフトウェア『TrackLinkナビゲーター』で表示します。
5動揺センサー
(モーションセンサー)
※任意
船の動揺を計測し補正することでより良い精度で測位することができます。
6GPSコンパス
(方位取得用)
方位データを取り込む事で互いの進行方向の把握が可能となります。
7RTK GPS
(位置情報取得用)
※任意
位置情報を取得する事でソフト上でトランスポンダーの位置を算出し、トランスポンダーの緯度・経度を得ることができます。

各機器紹介

1 トランシーバー/Transceiver

トランシーバー(船上部、送受波器)には3種類あり、それぞれ通信距離が異なります。
TrackLink1500xxシリーズは、通信距離が1,000m、TrackLink5000xxシリーズの通信距離は5,000m、TrackLink10000xxシリーズの通信距離は10,000mとなります。

TrackLink 1500

通信距離:1000m
ビーム幅:120°~150°
位置精度:LC3°、MA1°、HA0.25°

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TrackLink 5000

通信距離:5000m
ビーム幅:90°
位置精度:LC3°、MA1°、HA0.25°

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TrackLink 10000

通信距離:10000m
ビーム幅:90°
位置精度:LC3°、MA1°、HA0.25°

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2 トランスポンダー/Transponder

トランスポンダー

トランスポンダー

トランスポンダーには、いくつかの種類があり用途によって選択する事ができます。
バッテリー内蔵タイプの物やROVから電源を供給するタイプ、ハイパワー、500m耐圧、1500m耐圧等用途に合わせたトランスポンダータイプが選べます。

1505A トランスポンダー(500m耐圧)

1505A トランスポンダー(500m耐圧)

リモートヘッドタイプ、外部電源供給型ROVに装備し電源を供給し使用します。 トランスデューサー部がリモートヘッドのため、取り付け位置が自由に行えます。

寸法 25cm x 6.4cm(直径)
水中重量 0.6kg
空中重量 1.4kg
入力電圧 12~24V

1505B トランスポンダー(500m耐圧)

1505B トランスポンダー(500m耐圧)

バッテリー内蔵タイプ
専用のバッテリーパックが内蔵されており、専用のプラグを差込むだけで使用できます。
潜水士に装備し潜水士の位置管理を行ったりするのに適しています。
また水中の据付け対象物に取付け測位する事も可能です。

寸法 30cm x 6.4cm(直径)
水中重量 0.86kg
空中重量 1.77kg

1505BR トランスポンダー(500m耐圧)

1505BR トランスポンダー(500m耐圧)

バッテリー内蔵、リモートヘッドタイプ
1505BRは専用バッテリーを内蔵して使用します。またトランスデューサー部がリモートヘッドタイプのため取り付け位置が自由に選べます。

寸法 24cm x 6.4cm(直径)
水中重量 0.65kg
空中重量 1.45kg

1510A トランスポンダー(1500m耐圧)

1510A トランスポンダー(1500m耐圧)

1500m耐圧、外部電源供給型

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3 船上局/Deck Box

船上局

船上局は、トランシーバーからの情報、動揺センサー情報、ヘディング情報(方位)、GPS情報(位置情報)を集め制御用PC(ノートパソコン等)にLANケーブル1本で送ります。
また、電源ケーブル(100~220V)を入力する事で各機器に電力を供給します。
各機器コネクター状況に合わせ加工する事も可能です。

USBL機器構成

寸法図

船上局背面1

船上局背面2

コネクター差込口はユーザーのコネクター形状に合わせて作成する事が可能です。

船上局背面3

コネクター差込口間違いが無いよう出来ています。

船上局背面4

USBL、ヘディングデータ、動揺センサー、GPSデータを取り込みPCにLANケーブルを差し込むだけで使用出来ます。

ソフトウェア

Link Quest社製USBLは、専用のソフトウェア『TrackLink Navigator』を使用して操作します。操作は簡単に行えますので30分ほどのトレーニングで操作する事が可能です。

専用ソフトウェア『TrackLink Navigator』

1 トランスポンダーの位置をリアルタイムで表示します。
ソフトウェアでトランスポンダーとの通信間隔時間を設定でき、設定した時間間隔でトランスポンダーの位置を表示します。

2 トランシーバーの位置を表示します。

3 トランスポンダーの位置をXYでの距離、緯度経度を表示します。
またトランシーバーからの水平距離、直線距離、深度、方向も随時表示します。

4 トランスポンダーの水深をリアルタイムで表示します。

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4 制御用パソコン

制御用パソコンは特に指定されたパソコンはありません。
Windows XP以降のOSで、LANコネクターが使用できれば問題ありません。

5 動揺センサー

CDL社製「MiniSense3」

CDL社製「MiniSense3」

船舶の動揺を計測し補正することでより正確な測位計測を行う事ができます。
弊社ではCDL社製「MiniSense3」を推奨していますが、TSS1フォーマットが出力できる動揺センサーでしたら取り込む事が可能です。

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