マルチビーム測深器(NORBIT)、AUV、超音波ドップラー式多層流向流速計(ADCP)等の海洋観測機器、測定機器及び部品の輸入販売、保守、サービス、ソフト開発、コンサルティング。

観測レポート

ADCP観測レポート

ADCPを利用した河川の流向・流量観測

設定コマンド

モード11
(ハイレゾルーション)
層厚(WS)5cm
層数(WN )40
アンサンブル数(WP)2
ブランク(WF)5cm
発信間隔0.5秒
標準偏差0.95cm

使用機器: WH-ADCP Rio Grande 1200kHz + リバーボート
観測日:2009年7月  納品先:広島大学

2009年7月、河口域でTRDI社製ADCPを利用した河川の流向・流量観測を行いました。
観測時間は午前9時から午後1時30分まで、約1時間30分ごとにデータを取得し、潮汐の影響による流量と流向きの変化を観測しました。
機器の構成は、リバーボートにADCPリオグランデ1200kHzを組込み、本器を橋上から降ろして、橋の端から端まで徒歩でゆっくりと移動しました。
設定は水深が浅く、流速が遅い水域での観測に適したハイレゾルーションモード機能(*1)を利用し、層厚を5cm、標準偏差を1cm/s、発信間隔を約0.5秒の設定にしました。
また、同時に河床に小型CTDセンサーと、酸素センサーを定点設置しました。

(※1:計測レンジ(m) x流速(m/s)が1未満の場合にのみ有効。(1200kHz:最大水深4m))

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ADCPリオグランデ1200kHz データ結果

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流量の変化量

観測時間 流量(m3/s)
9時00分1.388川から海へ流れる流量のほうが大
11時00分-4.767海から川に流れる流量のほうが大
12時30分-9,896海から川に流れる流量のほうが大
13時30分0.881川から海へ流れる流量のほうが大

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定点設置に用いたセンサー

・小型CTDセンサー ・酸素センサー
商品名DST CTD 商品名D-opt(メモリ式)
定価\180,000- 定価\620,000-
精度塩分 ±0.8 mS/cm
水温 ±0.1℃
水深 ±0.4%FS
精度 0.01ppm
(繰り返し精度)

構成品

  • ワークホースADCP・1200KHz・リオグランデ
  • ワークホースADCP用256MB拡張メモリ
  • OCEANSCIENCE社製 ワークホースADCP用リバーボート(クロスバー仕様)
  • OCEANSCIENCE社製 リバーボート用ソフトケース
  • OCEANSCIENCE社製 リバーボート用バッテリー(12Vx2)
  • OCEANSCIENCE社製 リバーボート用バッテリー充電器